
今から志望校を変えても間に合うかしら?

志望校変更のタイミングとデッドラインをご紹介しますね。
中学受験では、最初に決めた志望校を最後まで変えずに受験するご家庭もあれば、模試の結果や過去問、学校説明会などをきっかけに、途中で志望校を見直すご家庭もあります。そこで今回は、1,000人以上の受験・受検生に作文の指導を行ってきた、現役塾講師の「おにあ」が、志望校変更のタイミングとデッドラインついて徹底解説していきます。
志望校変更は「偏差値」だけで判断しない

志望校を変えるとき、まず気になるのが模試の偏差値や合格判定でしょう。しかし、偏差値だけを見て受験校を決めるのはおすすめできません。
「持ち偏差値」と「学校の難易度」だけで決めない
「今の成績では厳しそうだから、もう少し偏差値の低い学校に変えよう」と考えることがあります。
もちろん、合格可能性を考えるうえで偏差値は大切な材料です。ただし、学校によって入試問題の傾向は大きく異なります。
現在の偏差値では少し高めに見える学校でも、入試問題との相性がよいケースもあるのです。
「合格しやすそう」ではなく進学したい理由も確認する
志望校変更を考える前には、「その学校に本当に行きたいのか」も一度考えてみましょう。
成績が下がった不安から、親子ともに「少し下の学校なら安心」と考えてしまうことがあります。
しかし、受験への不安から逃れるためだけの変更では、あとになって「やっぱり最初の学校を受ければよかった」と後悔する可能性もあります。
変更を考える際には、学校の教育方針や校風、通学時間、子ども本人の希望なども含めて考えることが大切です。
志望校変更は「夏前後」が一つの目安

志望校変更には、「何月まで」という絶対的な期限があるわけではありません。ただし、早い時期ほど選択肢が広く、変更後の準備もしやすくなります。
小6の夏休み前後なら新しい学校の対策を始めやすい
小学6年生の夏休み以降は、受験校を意識した過去問演習や学校説明会が始まる時期です。
そのため、夏休み前までに志望校を変更できれば、新しい学校の出題傾向を調べたり、必要な対策を組み直したりする時間を確保できます。
「学校説明会に参加して、子どもが別の学校を気に入った」「模試や学習の状況を見て、受験校を考え直した」という場合もあります。それでも、志望校変更を早めに意識しておくことで選択肢を狭めずに済みます。
秋以降の変更は「過去問と対策時間」を考えて慎重に
秋になってからの志望校変更が絶対にできないわけではありません。しかし、変更する学校によっては、それまで取り組んできた勉強とは異なる対策が必要になることがあります。
特に、第一志望校を大きく変更する場合は注意が必要です。過去問を解く時間、弱点補強、出題傾向への対応などを考えると、残された時間は決して多くありません。
秋以降なら、変更するメリットだけでなく「今からどんな対策ができるか」まで具体的に確認しましょう。
直前の志望校変更では「受験できるか」だけでなく準備を見る

入試直前になると、模試の結果や過去問の点数を見て、急に受験校を変えたくなることがあります。しかし、この時期は気持ちだけで決めないことが重要です。
過去問をもとに受験校変更の可否を考えよう
受験校変更を決める際には、その学校の過去問を確認しておきましょう。
同じ中学受験の問題でも、学校によって問題量や出題形式、記述の多さ、必要な知識などには大きな違いがあります。
「偏差値が少し低いから大丈夫」と考えるのではなく、実際に問題を見て、今の力でどこまで対応できるのかを確認しましょう。
出願期間の確認と必要書類の準備
出願期間の確認と必要書類の入手は早めに済ませて確認しておきましょう。
志望校変更の実質的なデッドラインは、学習面だけで決まるわけではありません。
学校によって出願期間や出願方法、必要書類、受験料の支払い方法などが異なります。変更を考える可能性がある学校については、早めに募集要項を確認しておくと安心です。
特に、調査書など学校側に準備を依頼する書類が必要な場合は、直前になってからでは間に合わないこともあります。
まとめ
中学受験の志望校変更は、早ければ早いほど新しい学校に合わせた準備をしやすくなります。ただし、秋以降でも変更できないわけではありません。それでも、「今の成績ならどこを受けるべきか」だけではなく、「わが子が納得して受験を終えるためには、どのような受験計画がよいのか」という視点で、冷静に見直していきましょう。



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