
うちの子、社会が苦手なんです…

普段の生活の中で社会に触れる機会を増やしてあげましょう
社会は覚えることが多いため、「暗記が苦手だから社会ができない」と考えているご家庭も少なくありません。しかし、長年子どもたちを見ていると、社会が得意な子には、単に暗記が得意というだけではない共通点があります。そこで今回は、1,000人以上の受験・受検生に指導を行ってきた、現役塾講師の「おにあ」が、社会を得意にする日常習慣について徹底解説していきます。
社会が得意な子は、家庭で特別な勉強をしている?

社会が得意な子は、家庭でたくさん社会を勉強しているとは限りません。日常生活の中で社会に触れ、自然と知識や興味を広げている子も多くいます。
社会の知識は日常生活の中で少しずつ身につく
社会の知識は、日常生活の中で少しずつ身につくものです。
例えば、スーパーで野菜を見て「これはどこで作られているのかな?」と考えたり、旅行に行ったときに「この地域はどうしてこんなに有名なんだろう?」と話したり。
大人にとっては何気ない会話でも、子どもにとっては地理や産業、歴史を知るきっかけになります。
学校で習った知識も、実際の生活と結びつくと記憶に残りやすくなります。学習した知識と実際の経験がつながったとき、社会の面白さに目覚めることも多いようです。
親子の会話が、社会への興味を育てる
家庭で大切なのは、親が子どもに社会を教え込むことではありません。親子の会話です。
日常生活やTVニュースで気になったことについて「なんでだろうね」「どういうことなんだろうね」と話す程度で大丈夫です。
そして、子どもがくいついてきたら一緒に考えてみましょう。すぐに正解を教えられなくても、「どうしてだと思う?」と返してみると、子ども自身が考えるきっかけになります。
社会が得意な子は、知識量だけでなく、「なぜだろう?」と考えることに慣れているケースも少なくありません。
家庭で社会への関心を育てるためにできること

社会を得意にするために、特別な教材を用意する必要はありません。買い物や旅行など、普段の生活には社会につながる題材がたくさんあります。そして、親子のちょっとした会話から興味を広げられるのです。
身近な出来事を社会につなげる
社会の教材は身近なところにあります。
例えば買い物なら、商品の産地を見るだけでも地理の勉強になります。「北海道産のじゃがいもだね」「どうして北海道でたくさん作られているんだろう?」こんな会話から気候や農業の話につなげることができます。
旅行なら、訪れた場所の地形や歴史、産業について話してみるのもよいでしょう。
大切なのは、毎回「これは社会の勉強だよ」と意識させないこと。日常の中にある「なぜ?」を拾っていく習慣を付けさせることが大切なのです。
子どもの「なぜ?」を大切にして一緒に考える
子どもが何かに疑問を持ったとき、「それは授業で習ったでしょ」「覚えておきなさい」と終わらせてしまうのは少しもったいありません。
もちろん、忙しい毎日の中で何でも丁寧に説明する必要はありません。「お母さんも知らないな。一緒に調べてみようか」という返事だけでも十分です。
「なぜ?」を持つこと、調べること、知ったことを誰かと話すことの積み重ねが、社会への興味につながっていきます。
社会が苦手な子に、無理に勉強させる必要はない

社会が苦手な子に「もっと覚えなさい」と言っても、なかなか興味を持てないことがあります。まずは苦手意識をなくし、社会を身近に感じてもらうことが大切です。
まずは子どもの好きなことから興味を広げる
社会が苦手な子に、いきなり「社会の勉強をしなさい」と言っても、なかなか興味は持てません。
そんなときは、子どもの好きなものを社会への入口にしてみましょう。
電車が好きなら、路線や駅から地理へ。スポーツが好きなら、チームの本拠地や地域、スポンサー企業へ。食べることが好きなら、食料の産地や輸入、農業へ。ゲームが好きなら、ゲームを作っている会社や海外との関わりへ。
「好きなこと」と「社会」がつながると、社会は急に身近なものになります。
知識を覚える前に「社会は面白い」と感じてもらう
社会の成績を上げたいと思うと、どうしても「覚えさせなければ」と考えてしまいます。
もちろん受験では、覚えるべき知識もたくさんあります。ただ、その前に「これ、面白いな」と思える経験があると、知識を覚えるときの入り方も変わります。
「知らないことを知るのは面白い」という感覚を持てることが、社会が得意になるための土台になるのではないでしょうか。
忙しい家庭でも続けやすい社会への触れ方

仕事や家事などで忙しい中、毎日子どもの社会学習につき合うのは簡単ではありません。だからこそ、家庭の中にあるものを上手に活用してみましょう。
新聞や図鑑を身近に置いておく
「子どもに社会の知識を増やしたいけれど、親が毎日教えるのは難しい」というご家庭も多いでしょう。そんなときは、新聞や図鑑などを家の中に置いておく方法があります。
ただし、「毎日新聞を読んで!」と課題にしてしまう必要はありません。子どもがたまたま目にした記事について、「これ、知ってる?」と話すだけでもよいのです。
図鑑も同じです。最初から全部読ませるのではなく、気になったページを一緒に眺めるくらいから始めてみましょう。
テレビのニュースを親子で見る
ニュースも、社会に触れるきっかけになります。子ども向けのニュースでなくても、親が見ているニュースについて「今、こんなことが起きているんだって」と話すだけで構いません。
難しい内容なら、子どもが「どういう意味?」と聞いてきたときに一緒に考えればよいのです。
大切なのは、ニュースの内容を覚えさせることではありません。「世の中では、毎日いろいろなことが起きているんだ」と知る積み重ねが、やがて社会の学習にもつながっていきます。
まとめ
社会を得意にさせるために大切なことは、子どもが普段の生活の中で「社会って面白い」と感じる瞬間を増やすことです。社会の勉強を始める前に、まずは社会に興味を持つ。そのきっかけを家庭の中に少しずつ増やしていくことが、社会を得意にする第一歩になるのではないでしょうか。





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