
全国統一小学生テストって難しそう…

表彰される可能性も高いんですよ。
公立中高一貫校を志望する地方在住のご家庭にとって、全国統一小学生テストは重要なチャンスです。
その理由はずばり!6年生の「志望校判定」にあります。受験・受検する中学校に対しての合格確率を判定してもらえます。また、6年生でなくても、全国での実力や今後の課題を把握する絶好の機会です。
そして、各都道府県で上位入賞することと、「都道府県別の表彰」という“見える成果”が得られるのです。
全国統一小学生テストの概要と上位入賞の意義

全国統一小学生テストとは?
全国統一小学生テストは、四谷大塚が主催する国内最大級の公開模試です。
春と秋の2回、全国一斉で実施され、学力の現状把握や中学受験への準備に最適です。
春は6月の第一日曜日、秋は11月3日の文化の日に行われます。年長さんから小学校6年生までの受験が可能です。
あまり知られていませんが、自分の学年ではない学年の試験も受けられます。たとえば、小学校1年生で3年生の試験を受けたり、年中さんでも年長さんの試験を受けたりすることもできます。
ただし、受験する校舎によっては不可になっている場合もあるので、興味のある方は受験予定の会場となる四谷大塚の校舎や実施する学習塾に直接問い合わせてみましょう。
受験のメリットとは
このテストの最大の特徴は、全国規模で自分の立ち位置が明確になることです。偏差値や順位が全国単位・都道府県単位で示されるため、中学受験に向けた具体的な学習目標を設定しやすくなります。
年長さんから受けられる全国規模の無料テストは、他には類を見ません。低学年から試験慣れを目的として参加するケースも増加しています。
また、無料で受験できる点も保護者から高い支持を得ています。テストの前に行われる対策授業からテストの後に行われる見直し学習指導、親子で参加する学習アドバイスまで、全て無料です。
上位入賞のメリットとは?
小3~小6の全国上位30位に入った成績優秀者は、別日に行われる全国決勝大会への出場権を得られる可能性もあります。こちらも無料で、受験者と保護者1名分の往復旅費を四谷大塚が負担してくれます。さらに、地方の受験者については、旅費に加えて宿泊費も四谷大塚が負担してくれます。
さらに、四谷大塚が主催する特別講座の案内や、スカウトを受ける場合もあるようです。
小学生テストを受験したいなら
全国統一小学生テストの都道府県別表彰の仕組みと特典
全国で上位30位はかなりハードルが高いな…と感じる方も多いことでしょう。そんな場合は、都道府県別表彰を目指してみてはいかがでしょうか。
都道府県別成績優秀者の選出方法
都道府県別表彰は、都道府県ごとの上位成績者を対象とした制度です。全国順位とは別に、同じ都道府県内での成績に基づいて選出されることが特徴です。
通常は、学年ごとに都道府県別の上位3位までが対象となります。順位は全国統一小学生テストの成績表に明記されていて、対象者には賞状などが授与されます。
東京都や大阪府などは受験生も多いため競争は激しく、偏差値70以上でも入賞が難しいケースがあります。しかし、地方では偏差値70前後でも入賞可能な場合もあります。
表彰内容と受け取り方法
表彰の内容は、賞状と賞状を入れるフレームです。上位入賞者の名前が入った表彰状は、子どもの誇りとなるだけでなく、学習意欲をさらに高める重要なアイテムになります。
受け取り方法としては、原則として受験した塾またはテスト会場を通じて渡されます。一部の会場では表彰式が実施されることもあり、舞台で名前を呼ばれる体験は子どもにとって大きな成功体験となります。
上位入賞を目指すための学習法

私が都道府県別表彰に詳しいのには、理由があります。我が子を始め塾生の数人が、実際に都道府県別表彰を体験しているからです。前回の11月にも表彰者が出ました。
効果的な学習のポイント
我が子を始め都道府県別表彰で表彰を受けた塾生の全員は、四谷大塚コースの受講生です。そう聞くと「やっぱり、四谷大塚の勉強をしていないと点数がとれないのね…」と思う人がいるかもしれません。しかし、それは大きな間違いです。
小学生テストには、四谷大塚の「予習シリーズ」で学習するような特殊な問題は出ません。
小学校で学習する内容を完璧にしておく
一見すると難しそうに見える小学生テストの問題ですが、実は小学校で学習する内容で十分太刀打ちできます。
とくに、理科や社会は「予習シリーズ」で学習するような高度な内容は一切出題されません。国語や算数に関しても小学校で学習する内容を完璧にしていれば、高得点をとることが可能です。
解くスピードを上げておく
小学生テストで高得点をとれないお子さんの場合、「解くスピードが遅い」という問題があるかもしれません。
小学生テストは4年生から問題の内容がグンと難しくなる印象がありますが、その原因が問題のボリュームが増えることです。とくに、国語の場合、漢字や文法の問題にプラスして、物語文と説明文が出題されます。問題文が長いため読むスピードや解くスピードが遅いと最後まで解きれません。
計算問題を速く解けるように毎日計算ドリルをしたり、教科書を音読して読むスピードを上げておくことがおすすめです。
日頃からニュースを見たり親子で話し合ったりする
社会の問題では、現代社会で起きている問題や身近な出来事についての出題もされます。以前、「現在の日本の総理大臣はだれでしょうか?」という問題が出たこともあります。また、昔の生活道具などについての問題も頻出されます。
毎日のニュースを親子で見て話し合ったり、バラエティ番組やクイズ番組を親子で楽しんだりすることも、対策になるでしょう。
上位入賞を目指すには、家庭生活の質が非常に重要です。ただ勉強時間を確保するだけでなく、毎日の生活も勉強にする工夫が効果を発揮します。
小学生テストの過去問題を活用
全国統一小学生テストで上位を狙うには、過去問演習が欠かせません。過去の出題傾向を分析し、自分の弱点を洗い出すことができれば、本番での得点力が飛躍的に向上します。
そのため、小学生テストの過去問題に取り組んでおきましょう。四谷大塚の公式サイトでは、過去の小学生テストの出題例を公表しています。参考になるので、受験予定の人は必ず確認しておきましょう。
しかし、小学生テストの過去問題は販売されていません。全部の問題が分からないと、時間配分や問題の取捨選択の訓練ができなくて困る場合もあると思います。
塾生の保護者の方の中には、上の学年のお子さんの保護者の方に、実際に受験した問題を借りた方もいました。また、フリマサイトに出品されている過去問題を購入した人がいるという噂も聞いたことがあります。
まとめ
全国統一小学生テストにおける都道府県別表彰は、子どもの努力を形にする貴重な機会です。上位入賞は中学受験への大きなモチベーションとなり、今後の進路選択にも好影響を与えます。
家庭学習の質、模試の活用、保護者の支援、そして地域に応じた戦略を意識すれば、誰でもチャンスをつかめます。中学受験の第一歩として、まずはこの表彰を目指してみてはいかがでしょうか。
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