うちの子、漢字が読めるのに書けないんです…
安心してください。漢字を得意にする魔法の4つのステップがあるんです。
お子さまの漢字能力に関してお悩みをお持ちの保護者の方も多いかと思います。しかし、実は漢字を得意にすることは簡単なのです。今回は、劇的に国語能力を高めた実績多数、現役塾講師の「おにあ」が、漢字を得意にする具体的な4つのステップについてご説明します。
漢字が苦手な子が多いんです
漢字なんて、日本人なんだから読めて書けて当然でしょ!?
そう思ってました、私は…
実際わが子も、教えることなく勝手に読み書きできていましたし。
しかし、塾で教えるようになってから、漢字の読み書きができない子が多いことに驚きました。
漢字の形を適当に覚えていることが原因
漢字が苦手な子は、漢字の形を適当に覚えていることが多いです。
「ぎょうにんべん」なのに、「にんべん」だと覚えていたり…
似てはいても同じじゃなければ、正解にはなりません。
このようなタイプは、面倒臭がりな子が多いような気がします。
漢字の読みを適当に覚えていることが原因
漢字が苦手な子は、漢字の読みを適当に覚えていることが多いです。
「体育(たいいく)」を「たいく」、「王様(おうさま)」を「おおさま」と覚えていたり。
話し言葉ならOKですが、書く場合にはNGです。
このようなタイプは、大らかで細かいことにこだわらない子が多いような気がします。
漢字を覚えられない理由とは
お子さんが漢字を覚えられないことに対して、疑問や怒りを覚える保護者の方も多いかと思います。しかし、お子さんが漢字を覚えられないのには、きちんとした理由があるのです。
小学生が6年間で習う漢字の数は膨大
2020年度から始まった新しい「学習指導要領」では、小学生が6年間で学ぶ漢字は1026字と定められています。
・小学1年生:80字
・小学2年生:160字
・小学3年生:200字
・小学4年生:202字
・小学5年生:193字
・小学6年生・191字
小学校3年生以上では、2日に1文字以上という膨大な量の漢字を覚えることになるのです。
覚えることがたくさんある
漢字を学習する際には、覚えることがたくさんあります。
小学校では、漢字の形そのものを覚えるだけではなく、複数の読み方や書き順、部首などを覚えることを求められます。
そのため、お子さんは「覚えるのがタイヘン…」さらに、「難しい…」と苦手意識を抱きがちなのです。
漢字が得意になる魔法の4ステップ
漢字を得意にするための対策は、早いうちに行うに越したことがありません。
じっくりと机に向かう時間を確保できないという場合でも、移動中や出先で実践できるので、ぜひ試してみてください。
ステップ① 指書き
教科書やテキストに書いてある漢字を指でなぞらせたり、漢字を見ながら手のひらや机に指で書かせたりします。
一画ごとに、声を出して数えさせてください。口に出すことで耳からも情報が入り、漢字を覚えやすくなります。
ステップ② 空書き
ステップ①で書いた漢字を、何も見ないで思い出させながら、空中に指で書かせます。
その際には、できるだけ大きく書かせることがポイントです。
体全体を使って、漢字の感覚を体に覚えさせましょう。
ステップ③ 漢字を3回書く
ここまできたら、やっと鉛筆の出番です。
手本の漢字を見ながら、鉛筆でノートなどに書きます。
ステップ②までには漢字をほとんど覚えているので、たくさん書かせる必要はありません。
3回程度書くだけでOKです。
ステップ④ テストする
その日に覚えた漢字は、必ずテストするようにします。
その日の学習をスタートする際に、お子さん自身に漢字テストを作らせておきましょう。
その日に学習する漢字を把握することができるので、漢字を覚えようとする意識づけができます。
漢字の習得は書道をイメージして
書道を習った経験のある保護者の方のならば、イメージがつきやすいかもしれません。
美しい字を書くためには観察が必然になりますが、じっくりと見てゆっくり書き移すことで、記憶が定着します。
漢字を急いで書くのではなく、個数は少なくてよいのでじっくり書かせましょう。
やってはいけない漢字学習方法とは
漢字を得意にするため、絶対にやってはいけないことは「漢字練習」です。
漢字をノートにひたすら書くという、定番の勉強方法ですね。
この方法だと漢字の学習が作業になってしまって、お子さんが漢字どころか勉強まで嫌いになってしまいます。
そうは言っても、学校の宿題に出ることも多いですよね。
そんなときにも、漢字練習の最後にテストを取り入れてあげましょう。
「テストで満点をとる」という目的があると、面倒くさい練習にも積極的に取り組めるようになります。
まとめ
漢字を読めるようにするには、漢字に興味を持たせることが一番です。お子様は、興味のある分野には驚くべき集中力をみせるもの。ゲームでもマンガでも、スポーツでも構いません。お子さんが興味のある分野の本を与えて、読めない漢字が出てきたら辞書やタブレットで調べさせる方法も効果的です。
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