「全国統一小学生テスト」ってよく聞くけど、いったい何なの?
「全国統一小学生テスト」は、年長生と小学生が無料で受けられるテストです。
全国統一小学生テストとは
「全統一」「小学生テスト」とも呼ばれる「全国統一小学生テスト」は、小学生の学力を測定するための全国的な模擬試験です。
中学受験のバイブル「予習シリーズ」で有名な、首都圏中学受験のパイオニア塾「四谷大塚」が主催しています。
無料で受験できることから人気が高く、2023年11月3日に実施されたテストには、124,049人もの園児・児童がチャレンジしています。
全国統一小学生テストの概要について
全国統一小学生テストの概要について、ご紹介していきたいと思います。
全国統一小学生テストの受験教科
全国統一小学生テストの受験教科は、以下のようになっています。
算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 合計 | |
年長生 | 100点(30分) | ||||
小学1年生 | 150点(30分) | 150点(30分) | 計300点 | ||
小学2年生 | 150点(30分) | 150点(30分) | 計300点 | ||
小学3年生 | 150点(35分) | 150点(35分) | 計300点 | ||
小学4年生 | 150点(40分) | 150点(40分) | 100点(20分) | 100点(20分) | 計500点 |
小学5年生 | 150点(50分) | 150点(40分) | 100点(25分) | 100点(25分) | 計500点 |
小学6年生 | 150点(50分) | 150点(40分) | 100点(25分) | 100点(25分) | 計500点 |
小学1年~3年生は、国語と算数の2教科。
小学4年~6年生は、国語と算数に加えて、理科と社会があります。
小学4年~6年生は4教科のうち、「国算理社」「国算理」「国算」といった組み合わせで受験が可能です。
年長生は国語と算数の「総合問題」となっていて、「国語」や「算数」には分けられていません。
全国統一小学生テストのテスト形式
全国統一小学生テストのテスト形式は、学年によって異なっています。
年長生と1・2年生は、記述式。
3年生以上の学年は、マークシート方式です。
マークシート方式が初めてでも、試験前にマークシートのやり方の説明を行ってもらえるので安心です。
また、年長さんの試験は試験官が問題を読み上げてくれるので、ひらがなが読めないお子さんでも安心です。
全国統一小学生テストの出題内容
6月のテストの出題内容は、「各学年1学期までの教科書の内容+応用力を試す問題」となっています。
11月のテストの出題内容は、「各学年2学期までの教科書の内容+応用力を試す問題」となっています。
地区によって2学期制の小学校もあるでしょうが、全国統一小学校テストの「学期」は3学期制が基準になっています。
年長生は「考える力を見る問題」となっていますが、幼稚園生向けの「知育」のワークに載っていそうな問題が中心の印象です。
全国統一小学生テストの難易度
全国規模のテストなので難しそうに感じるかもしれませんが、実際にテストの難易度は高めです。
年長生は配点の80%、1年生は配点の70%、2・3年生は60%、4・5・6年生は55%が平均点となるように、試験問題が作成されています。
小学校のカラーテストは、平均点が80点程度になるように作られているといわれています。
小学校のカラーテストと同じような感覚で受験してしまうと、問題を見たときにショックを受けてしまうかもしれません。
全国統一小学生テストを受験するメリットとは
小学生にとって、自分の学力がどの程度なのかということを知る機会は限られています。
小学校6年生のときには、文部科学省が実施する「全国学力・学習状況調査(全国学力調査)」を受験できます。
しかし、返却までのタイムラグがあることや、順位がわからないどのデメリットもあります。
その点、全国統一小学生テストを受験すると、10~20日程度で成績表を受け取ることができ、自分の順位を細かく知ることができます。
全国統一小学生テストを受験するデメリットとは
全国統一小学生テストを受験するデメリットは、お子さんがショックを受けてしまう可能性があることです。
小学校のテストしか受けたことがない場合、あまりの難しさに、テスト中に泣いてしまうお子さんもいます。
しかし、低学年は平均点も高めです。
低学年の時から受験させて徐々に難しさに慣れさせておくことで、このデメリットは解消できます。
全国統一小学生テストによくある疑問
ここでは、全国統一小学生テストを受けようと思った際に起こりがちな疑問について、ご説明していきます。
費用はかかるの?
全国統一小学生テストには、テストの他にも事前の勉強会である「対策授業」、算数の問題を解きなおす「見直し勉強指導」、お子さんの教育に関する情報を提供してくれる「父母会」があります。
これらを含めて、完全に無料となっています。
塾の勧誘あるのか?
ぶっちゃけて言うと、「あり」です。
そうでなければ、至れり尽くせりの全国統一小学生テストを無料で実施できるはずがありません。
しかし、強く勧誘されたという情報を聞いたことがありません。
「塾のパンフレットを結果帳票と一緒に渡される」といった感じが多いようです。
別の日に受けられるのか?
全国統一小学生テストは全国の小学生に互いに切磋琢磨するフェアな環境を提供するため、別日での実施を行っていません。
6月は6月の頭の日曜日、11月は11/3の「文化の日」に行われています。
事前に日程を調整しておきましょうね。
まとめ
全国統一小学生テストは、自分のお子さんの全国での位置を知ることのできる貴重なテストです。詳細な成績表では、得意分野や苦手分野が明確になります。年に2回の恒例行事にして、お子さんの学力をぐんぐん伸ばし、頭のよい子にしてあげましょう。
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