
「四谷大塚の“らせん型カリキュラム”ってなに!?

「すべてのお子さんの学力をアップさせるメソッドです!」
四谷大塚の「予習シリーズ」では、“らせん型カリキュラム”が取り入れられています。しかし、この“らせん型カリキュラム”について詳しく理解している保護者の方は少ないのでは!?
そこで今回は、「四谷大塚の「予習シリーズ」の“らせん型カリキュラム”」について、自分の子どもを四谷大塚で学ばせていた現役塾講師の「おにあ」が徹底解説していきます。
四谷大塚「予習シリーズ」とは?

四谷大塚の「予習シリーズ」とは、中学受験専用に設計された“四谷大塚のメイン教材”です。
小3〜6年生用、国語・算数・理科・社会の4科目で「上巻・下巻」に分かれています。
4年生からは「週テスト」「組分けテスト」のスケジュールに合わせ、時期ごとに細かく学習内容が整理されています。
四谷大塚「らせん型カリキュラム」とは?

四谷大塚の“らせん型カリキュラム”とは、同じ単元を学年ごとに段階的に繰り返しながら、内容のレベルを徐々に深めていく学習設計のことです。
四谷大塚「らせん型カリキュラム」の特徴
四谷大塚の“らせん型カリキュラム”では、予習シリーズで学んだ内容を1度きりで終わらせません。小3 → 小4 → 小5 → 小6と、学ぶテーマを何度も循環(らせん状)させます。
この、四谷大塚「らせん型カリキュラム」には、以下のような特徴があります。
4年間で完成する“受験全体設計”
前学年で学んだ知識を土台に、「忘れる前に少し難しく」を繰り返します。どんどんレベルアップした内容を繰り返して学ぶことで、学ぶ内容の理解を4年間かけて定着させる設計です。
応用力・対応力を強化する
段階を踏んで「定着 → 発展 → 応用」へと進む構造になっています。同じテーマを複数回扱うため、その単元を応用できるようになり、入試問題への対応力が高まります。
「予習シリーズ」なのに“復習”が効果的
四谷大塚のらせん型カリキュラムは、「一度覚える → 忘れる前に復習 → 少し難しく学び直す」を計画的に繰り返します。復習を活用して、着実な成績向上につなげる仕組みになっています。
四谷大塚が“らせん型”を採用する理由

四谷大塚が“らせん型”を採用する理由は、「最も成績が伸びるカリキュラム構造」だからです。
入試問題の多くは、基礎知識を組み合わせて解く応用問題です。繰り返すことで“記憶の強化”“理解の深まり”“応用力の育成”が同時に進みます。
四谷大塚の“らせん型”が他の塾と違う理由

結論から言ってしまうと、四谷大塚は、教材・テスト・カリキュラムすべてが“らせん”で連動している点が他塾と決定的に違います。
四谷大塚は「予習シリーズ」「演習問題集」などのテキストの内容に「週テスト」「組分けテスト」「月例テスト」のカリキュラムテストが完全にリンクしています。
重要な内容のカテゴリーは1年ごとでなく、年間に5〜6回のタイミングでテストに出題されます。
否応なく復習できる仕組みになっていて、これが成績が安定しやすい理由でもあります。
四谷大塚の“らせん型”で成績が伸びる理由

四谷大塚の“らせん型”では知識が積み重なるから、偏差値が上がります。らせん型は、間をあけて繰り返すことで脳が知識が積み重ねることで理解を深める構造になっています。
「発達の最近接領域(ZPD:Zone of Proximal Development)」
教育心理学でもよく使われる概念である「発達の最近接領域」でも、「子どもは身体的・認知的な発達段階が進むと教えなくても自然とできるようになる領域が広がる」と言われています。
時間差で復習ができる“らせん型”なら、そのタイミングを逃さないので、自然と偏差値アップにつながります。
週テストとの相性が最強
四谷大塚の“週テスト”では、単元が頻繁に再出題されます。週テストはその週に学習した単元と前週の復習が出題されるため、復習が自動化します。
さらに、「週テスト → 組分け → カリキュラムテスト」と、同じ単元が何度も登場します。同じ内容を繰り返してテストすることになるので、理解度を高めることができます。
苦手単元を自然に克服できる
四谷大塚の“らせん型”カリキュラムは、苦手な単元でも再登場するので、勉強を避けることができません。強制的に復習することになるので、「苦手を放置できない」仕組みであるといえます。
予習シリーズ“らせん型”の効果を最大化するポイント

予習シリーズ“らせん型”の効果を最大化するためには、以下のようなポイントを踏まえておくことが重要です。
学年ごとの目的設定を変える
予習シリーズ“らせん型” の効果を最大化するためには、学年ごとの目的設定を変えることがポイントです。
予習シリーズ“らせん型”は同じ単元を繰り返しますが、回を重ねるごとに内容や目的が変わります。それに合わせて、できておくべき内容の目標を変更することが必要です。
1回で完璧にしようとしない
予習シリーズは「1回で理解する必要なし」が前提の教材です。1回で完璧にしようとすると負荷が大きくなり、逆に非効率になってしまいます。
「今は6割できれば十分」という姿勢の方が、長い目でみれば偏差値を伸ばすことにつながります。
家庭では宿題を管理する
「ジュニア予習シリーズ」には「ホームワーク」。予習シリーズには「予習シリーズ・計算」「漢字とことば」などの自宅学習教材が順位されています。
この宿題は予習シリーズや週テストと連動しているので、決められた期限で行うことが基本です。ご家庭では声掛けとチェックを実施し、カリキュラム通りに宿題ができるような管理が必要になります。
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まとめ
四谷大塚の「予習シリーズ」は、“らせん型カリキュラム”によって同じ単元を段階的に繰り返し、理解を深めながら応用力を育てる設計になっています。教材とテストが連動し、忘れる前に復習できる仕組みのため、自然と成績が安定し偏差値アップにつながるのが最大の特徴です。
ぜひ、「予習シリーズ」は、“らせん型カリキュラム”でお子さんの偏差値アップを図ってみてくださいね。




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